十人十色というように、人間色々なタイプがいる。男女関係や夫婦関係の在り方についても、十組のカップルがあればそれぞれみんな異なる考えを持っているものである。
私の友人T氏は自称も他称もスケベオジサンで通っている。とにかく女が大好きで、奥さんと子どもがありながら、浮気をすることを生きがいにしている感がある。主に風俗の女やバーやクラブのホステスなどが浮気相手のようであるが、それが、すぐに奥様に発覚しその度に顔に痣を作ることになる。
T氏いわく、証拠となるような、例えば相手のハンカチや装身具、時には下着まで背広のポケットに入れたまま帰って来るので、すぐにばれるという。何とバカな奴だと思うが、この相手のモノをポケットに入れて帰ってくる行為は無意識のようにやってしまうようで、全く覚えがないというのである。それにしても妙な癖である。いや、これも性癖というべきだろうか。
それで、ばれる度に今後もう金輪際浮気はしませんと、約束させられるようであるが、これまで十数回も守ったためしはないそうだ。叱られている時は真剣に反省するというが、2時間もすればケロッと忘れてしまうというから、あきれてものが言えない。でも、大きな目で見るとA氏一家のレクレーションのようなもので、大らかでいいのではと思う。
一方、もう一人の友人D氏は一見、堅物で浮気なんかしないタイプに見える。ところがこれが大間違いで、何を隠そう、テレクラキングと異名をとるほどの素人女と浮気をする名人である。
週に3回はテレクラに通い、電話をかけて来る女を相手に浮気をするのである。一般的に、テレクラに電話をかけてくるのは素人の女か、援助交際目当ての女が多いが、援助交際女とは一切関わらないという。だから相手はもっぱら素人の女で、ただし年齢は20代から50代まで幅が広いという。これはD氏の女遊びのポリシーかも知れない。
ついでにD氏は浮気のことについて、決していいことだとは思わないが、それ以上に女房も愛してあげることが大事であるという。体力が持たないのではと懸念するが、そんなことはない、食後にケーキを別腹よと言って食べるのと一緒で、相手が変わればそれなりに元気がでてくるというのである。
それと、浮気をしていることは絶対に秘密にすべきであるが、もし、妻から疑われても決して肯定をしてはいけない。現行犯でない限り知らを切りとおせということだ。というのは、女は人一倍自尊心が高く、浮気を肯定されると自分という全人格が否定されたようにおもえるらしく、如何に状況証拠があっても嘘をつきとおして欲しいと、心の中では願っているそうだ。なんと含蓄のあるお言葉か。只々感心するばかりである。
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